iPhone5と新型eTrexを比較する

eTrexは持ってませんが他人のレビューより考察
項目 iPhone5 eTrex 30J 備考
コストパフォーマンス × iPhoneやAndroidを持ってることが条件であるがアプリ費用に比べ本体、地図の導入費用が高すぎる。
GPS精度(尾根) 鋭い尾根はGPS測位に理想の環境。結果はどれも誤差10m前後で差は少ない。
GPS精度(谷) 谷ではiPhoneの精度が低下するが補足維持可能。誤差は30m前後。eTrexでも谷に入れば測位環境が悪化し誤差が出るがアンテナ形状とQZSSの恩恵は大きい。
地図 どちらも基本になる地図は国土地理院の2万5千分の1地形図。eTrexはデジタル処理してあって、計曲線(太線)が強調されて見やすい。画面の解像度や表示面積はiPhoneが広い。
電子コンパス どちらも電子コンパス内臓でナビゲーション中ヘディングアップ(トラックアップ)やノースアップができる。描画に関しては画面更新レートが高いiPhoneが滑らか。
高度計 気圧から逆算する高度計が正確、補正すればどこでも誤差5m前後。iPhoneには気圧計がない為GPSで算出した高度。GPSの構造上、鉛直方向の誤差が大きく谷は50m前後。だいたい水平面の2倍の誤差。
防水 × 水滴程度でも故障しそうなiPhoneは水没厳禁。雨天で使用するには防水ケースが必要。
衝撃 × 一番気を付けるところ。落としてガラスはひび割れするがiPhoneの筐体は意外と頑丈で液晶や画面タッチに反応する。
低温 マイナス5℃長時間放置でも動作。マイナス10℃手前放置でシャットダウン経験あり。リチウム乾電池は耐低温性があるがリチウムイオン充電池には耐低温性はない。氷点下になると充放電能力の劣化が加速し、放電開始時の電圧低下も大きい為、実質使える電池容量は約50%と考えるのが妥当。寒い所では体温かカイロで温める。逆の高温時の放電特性は化学反応が活性化するはずだが、60℃程度では特に変化なし。
操作 薄い手袋ならタッチパネルも反応する。手袋で操作するならタッチペンだが、冬山ではスリープボタンで電源入り切り(JBでロック画面スキップ)くらいで複雑な操作はしなかった。どちらにせよ二重に手袋をしているとまともに操作できないと思われる。eTrexのUIは改良の余地あり。
駆動時間 eTrexでGPSログを取り専念させGPS+GLONASSが25時間。GPSのみなら30時間を超えるというランタイムは凄い。iPhoneは3G電話回線やCPU早すぎが仇となってバッテリーの浪費が多い。iPhone5とiPhone4で実際にどれだけバッテリーが持つか検証してみたが20時間に届かず。
視認性 半透過型液晶ディスプレイは炎天下バックライトなしでも見やすい。iPhoneのディスプレイは彩度が高く室内では綺麗だが、屋外では日光で見辛くなる。バックライト50%~100%にしないと見辛い。
言いたいこと iPhoneが駄目すぎると思った。書いてて悲しくなるがコストパフォーマンスは最高に良いのでGPSの体験するならお勧めである。
近年の低価格でGarminも悪くない選択肢。ただしeTrex20か30(Jシリーズは好み)に限る。




GPSのトレンドワード

項目 iPhone5 eTrex 30J 備考
GPS アメリカ製GPS。現在31基稼働中。GPS受信機一台だけの測位結果(単独測位)にはフラフラと揺らぎのようなものが存在し偶然、真の位置に近付いたり離れたりを繰り返す。この誤差は頭上の衛星配置や計算の組み合わせ、大気の状態、電波の反射、地球の自転、機器の持ち方による影響がある。
GLONASS ロシア製GPS。現在24基稼働中。iPhone4SとiPhone5より新しい端末が受信可能。
QZSS × 日本製GPS。現在1基稼働中。準天頂衛星初号機みちびき。2019年には4基体制運用かつ補助信号により誤差1m以下、後にcm級の精度を提供予定。Android機ではNexus 7が受信している。しかし現段階でどの受信機もみちびきの長所であるL1-SAIF信号(JAXAでは補強信号と呼ぶ)を受信していない。従来のL1C/A信号(JAXAでは補完信号と呼ぶ)を発信するGPS衛星が1基増えたにとどまる。
SBAS(日本地域はMSAS、米国地域ならWAAS) × GPS測位信号ではないがGPSを補強する信号。Garminなら棒グラフ画面でDというマークが出る。気象衛星ひまわりからの誤差補正値信号でGPS精度向上。iPhoneは無効化していると思われる。
A-GPS × 衛星から送信されている2種類の測位信号、Almanac(アルマナック)とEphemeris(エフェメリス)という軌道情報をネットワーク経由でダウンロードする。これによりビル街等の測位困難環境で10分必要なところ、事前にEphemeris情報があれば30秒前後に時間短縮しGPS測位のAssisted(アシスト)してくれる。iPhoneの場合GPS測位が完了するまでの間、Wi-Fiアクセスポイントや携帯基地局の信号を用いたロケーションサービス(A-GPSとは別物)でシームレスな位置特定をしている。
GNSS,RNSS(その他) × × 各国の世界規模GPSや地域限定GPS(みちびきのようなもの)。Galileo(EU製)、Compass(中国製)、IRNSS(インド製)などが運用に向け衛星準備中。ちなみにCompassは20基体制中15基打ち上げている。
言いたいこと 他の衛星測位と組み合わせると、誤差が小さくなる反面、消費電力が増えるという諸刃の剣。


GLONASSの実力

項目 測位結果 備考
GPS
下のGLONASSと同時刻に得られたデータ
HDOPより誤差±17m。

HDOP(水平精度低下率)とは頭上の衛星の配置を数値化したもので数値が低い(衛星が偏りなく分布している)方が測位結果が良い。

実際の精度は3m以内に収まっている。

右の円で緑点は現在の測位結果。青点は過去の測位結果である。
GLONASS
上のGPSと同時刻に得られたデータ
HDOPより誤差±13m。

数字だけ見れば精度は良いが実際の精度は悪いという例。

元々GLONASSの精度はGPSより低い為、測位結果を平均化すると逆に精度が悪くなることがある。
言いたいこと 新しい技術だから全て良いというわけではない。GLONASSのメリットは可視衛星が少ない環境で測位結果の精度を上げること。


iPhoneとAndroidの違い

項目 iPhone5 Android 備考
画面タッチ精度 × OSの違い。iPod touchでもAndroidより快適。
GPS省エネ × iPhoneは常に3G回線網が繋がる仕様になっている為省エネ効率が悪い。脱獄で3G回線網を切ること(SIMなしと同じ状態?)もできるが、どのくらいの省エネか不明。AndroidはOSでGPS制御が柔軟に制御できGPSログ記録が二日は十分持つ。iPhoneで同じことをすると半日から一日が限界。
バッテリー交換 × iPhoneは現場でのバッテリー交換ができない。基本は追充電。特殊な工具させあれば個人でバッテリー交換できるが、頻繁に交換するものではないし交換に時間がかかる。Androidは裏の蓋を外してバッテリー交換すれば良いので、瞬間的に停電するがすぐに満充電になる。
GPS精度 × iPhoneが優勢。GPS部分が未熟なAndroidだとGPS測位が遅い、感度が悪い端末も存在する。
言いたいこと 良いこと尽くめのAndroidでもGPS精度が悪い。