ハイカーなら地図が読めて当たり前?



地図を読んでいると登山道の表記間違いも見えてきます。



地図読みの実情

地図とコンパスを持っていても「地図(ここでは地形図のことです)が読めない」という人が多いという統計があります。
原因は地図を取り出すのが面倒臭い、なんとなく前の人に付いていく、登山道や道標が整備されすぎているなど読図する機会が少ないことが挙げられます。
今歩いている道は本当に目的地へ向かう道なのでしょうか?

読図にこだわる理由

読図にはナビゲーションはもちろんのこと、山の隅々まで見回し、自らの脚で山に登ったという鮮明な記憶を残してくれます。
下記のケースは実際に道迷いから発生した遭難事故です。
普段はGPSを活用していますが自分への警告として、しっかり読図に取り組んでいきます。



六甲山の遭難事故

2006年 焼き肉のたれと水で24日間

 神戸市の六甲山で10月に遭難し、24日ぶりに救助された兵庫県西宮市職員の打越三敬(みつたか)さん(35)が19日、奇跡的な回復力を見せて病院を退院した。意識を失ったまま20日以上も飲まず食わずで、発見された時は体温22度、心肺停止状態だった。持っていた焼き肉のたれと水で飢えをしのいでいたとも伝えられたが、意識があったのは2日間だけで、「たれは数滴試しただけ」という。治療にあたった医師は、低体温の「冬眠状態」だったことが幸いして回復できたのではないかと分析している。

 医師らの説明によると打越さんは10月7日、六甲山頂付近で同僚とバーベキューをした後、1人で下山しようとして道に迷い、約10メートルのがけ下に転落。骨盤を骨折して歩けなくなり、2日後に意識を失った。同31日に心肺停止状態で発見されたが、翌日の夕方には意識も戻ったという。

 体温が25度を下回ると死亡率が高まるといい、医師は「冬眠状態に近かったため、臓器の機能は落ちたが、脳の働きは回復したとも考えられる」などと説明している。

2013年 六甲山で5日間遭難「草食べ、沢の水飲んだ」

 神戸市灘区の六甲山中で5月31日午前に救助された男性は、右足を骨折して5日間動けず、「近くの草を食べ、沢の水を飲んでしのいだ」と話していることが同日、灘署への取材で分かった。

同署によると、男性は大阪市中央区在住の65歳。31日午前10時10分ごろに登山者が発見し、119番。約1時間半後、神戸市消防局がヘリコプターで救助した。命に別条はない。
 男性は26日午前6時に宝塚市内から六甲山に入った。六甲高山植物園(灘区)を訪れた後、東灘区方面へ下山しようとして道に迷い、午後4時半ごろに高さ約2・6メートルの堤防から飛び降りた際にけがをしたという。携帯電話は持っていなかった。

 男性は栄養補助食品を持っていたが、26日に全て食べてしまったという。雨の時はリュックサックを傘代わりにし、体を丸めてしのいでいた。

 男性は「周りの人に迷惑をかけて申し訳ない」と話しているという。